台湾と交流強化へ 知事、現地経済団体と会談


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 【台北=新垣和也】台湾を訪れている翁長雄志知事は19日、台湾の主要企業でつくる経済団体の幹部らと台北市内のホテルで会食し、沖縄と台湾との経済交流の促進について約2時間にわたって意見交換した。翁長知事は「台湾と沖縄の友好がアジアと日本の発展につながることを願いたい」と交流強化を進める考えを示した。

 出席したのは現地の上場企業など約100社で構成する中華民国三三企業交流会(三三会)の幹部ら。冒頭部分以外、非公開で行われた。台湾側からは沖縄の企業と台湾が連携した対外貿易の促進や、台湾のプロ野球リーグに沖縄を本拠地とするチームを参加させる構想について協力を求める声があったという。
 中国信託商業銀行の最高顧問を務める三三会の江丙坤会長は、日本と中国、東南アジアをつなぐ台湾の役割を強調し「沖縄と台湾の経済関係はますます発展すると自信を持っている。知事の訪問をきっかけに投資交流が進むよう努力をしていきたい」とあいさつした。
 翁長知事は「アジアの経済成長のダイナミズムが沖縄にも押し寄せ、日本とアジアの懸け橋になれるような勢いが出てきた。台湾と沖縄の友好がアジアと日本の発展につながることを願いたい」と述べた。