【アメリカ】沖縄芸能 花添える バージニアビーチ、盛大に桜祭り


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沖縄三線会も参加したバージニアビーチ桜祭り=3月29日、バージニア市

 米東海岸のバージニアビーチ市には、60キロ以上の長さを誇る世界一長いビーチがある。ギネスブックにも登録され、大型リゾート都市として発展している。また、米国最大規模の海軍基地があり国際結婚した日系女性たちが多く住んでいる。

ことし10周年を迎えたバージニアビーチ桜祭りの会場となる市民公園には、日本教育文化センターの協力で150本の桜が植樹され、満開の桜は見事で市民を喜ばせている。
 3月の最終日曜日に開催された桜祭りは、剣道や合気道をはじめ、和太鼓に和琴などの日本文化が紹介された。その中で沖縄伝統芸能がオープニングを飾り、さらにトリを務め、祭りを盛り上げた。バージニアビーチ沖縄三線会は2005年に発足し、今回6度目の参加で沖縄文化のアピールに一役買っている。第1部は幕開けに「鷲ぬ鳥節」、その他「安里屋ユンタ」など4曲が演奏された。第2部ではハワイ出身のヘレンさんと7歳の娘による琉球舞踊「揚作田節」と「渡りぞう、瀧落し」が披露され、その勇壮な舞に客席から「かわいい」という声が響いた。
 バージニアビーチ三線会代表の譜久嶺絹子さんは「定期的に3週間に1回の割合で集まり、楽しみながら練習に励んでいる。ことしは琴の合奏も取り入れながらより深みのある演奏ができたと思う。沖縄の文化を地元で披露できて、誇りに思う」と語った。
 メンバーは沖縄県出身者だけでなく他府県出身者もいる。その中の一人でことし初出演の男性は「練習に往復4時間以上かけての遠出は大変だが、持ち回りで行う稽古は楽しい。日ごろの練習の成果が見せられた」とご満悦の笑顔。最後はカチャーシーとなり、5千人以上が訪れた桜祭りは幕を閉じた。(鈴木多美子通信員)