真栄平房敬さん死去 首里城復元に力、寛惇賞


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真栄平 房敬さん

 元那覇市文化財調査審議会委員で首里城復元にも携わり、1996年に第13回東恩納寛惇賞を受賞した真栄平房敬(まえひら・ぼうけい)さんが18日午後3時15分、腎臓がんのため宮城県の病院で死去した。94歳。

那覇市首里汀良町出身。葬儀式は21日午後1時から2時、一般献花は同2時から3時、那覇市首里当蔵町2の18の日本キリスト教団首里教会で。喪主は妻光子(みつこ)さん。
 那覇市文化財調査審議会委員を14期28年間務め、文化財保護に取り組んだ。首里城復元期成会の副会長なども務めた。沖縄戦で米軍が持ち去った尚家文化財の返還作業にも携わった。東恩納寛惇賞は「首里城の生活史研究の業績」が評価された。著書に「首里城物語」(ひるぎ社)などがある。