那覇港と台湾港が提携 人的・物的交流を深化


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 【高雄=新垣和也】那覇港管理組合(管理者・翁長雄志知事)は21日、台湾・高雄市内のホテルで、台湾の主要港を管理運営する台湾港務(張志清会長)とパートナーシップ港の覚書を締結した。締結によって、双方の交流を強化し、物流やクルーズの双方での展開を進め、それぞれの港湾の輸送量や観光客の増加につなげるのが狙い。

管理組合が覚書を締結するのは初めて。
 台湾港務は台湾最大の貨物取扱量のある高雄港など、国際コンテナターミナル港7港と国内港2港を運営する。全額政府出資で2012年に設立された。
 沖縄の船会社が台湾の外航航路に接続し、広く世界への物流展開を目指しており、管理組合側としては台湾の港を使いやすくすることで、展開を支援して物流量を増やしたい狙い。
 調印式で、翁長知事は「台湾と沖縄の物流、人的交流が活性化し、東アジアのゲートウェイとしてお互いがますます発展することを願う」とあいさつ。張会長は「便利で良好なサービスの提供に共同で努め、港湾利用の効率とサービスの向上につなげたい」と話した。
 台湾港務によると、日本の港湾管理者と提携するのは初めてだという。