石垣市が水族館計画 工事費79億円、実現は不透明


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石垣市が建設を目指している水族館の完成予想図

 【石垣】水族館の建設を目指している石垣市は21日までに、市水族館建設推進基本計画をまとめた。モデル地として市桴海の市有地に整備した場合を想定し、概算工事費は79億5千万円と試算した。

市は今後、国や県、民間企業に協力を働き掛け事業費の確保を図った上で、建設地の選定など具体的な整備事業を進める方針だ。
 市は「基本計画は建設地を決めるのではない。モデル地は想定される費用や施設配置などと具体的に試算するため」と説明した。
 基本計画では延べ床面積約1万平方メートル、地上3階建ての水族館を整備し、年間収入は7億7千万円と想定している。
 今後、基本計画に基づき事業費の確保に向け国や県に補助を働き掛けるほか、民間企業の誘致を図る。その上で、建設地選定、住民説明を進め、事業者選定や設計を実施する考えだ。ただ建設は「事業費と管理運営体制を確保する必要がある」としており、実現の見通しは不透明だ。