琉海、貨物保管拠点を開設 4温度帯機能を整備


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「RKK西洲定温センター」内の冷凍庫に設置された電動式重量保管棚=24日、浦添市

 琉球海運(那覇市、山城博美社長)は、貨物の仕分けや保管拠点となる物流施設「RKK西洲定温センター」を浦添市西洲に開設した。5月から本格運用する。多様な食品の品質を保持するため、県内で初めて4温度帯機能を整備。通過型と在庫型貨物の両方に対応する。今後は保税倉庫も設置し、輸出入貨物の物流拠点として拡大していく計画だ。24日に内覧会と祝賀会が開かれた。

 琉球海運はこれまで浦添市伊奈武瀬と西洲で物流センターを運用していた。観光客や人口増加で食料品の輸送ニーズが高まる中、両センターを統合する形で機能を強化した。
 新センターは冷凍(マイナス25度)、冷蔵(5度)、定温(15、20度)の4温度帯に対応。通過型貨物を中心に荷さばきをする冷蔵入出庫エリアは約1300平方メートルで県内最大級となる。保管庫には固定棚の2倍の格納効率となる電動式重量保管棚も設置した。
 祝賀会で山城社長は昨年6月に就航した台湾航路の活用で「国内の特産品を県内で集約し、アジア各地へ届けることも可能だ。ぜひとも中継地点としてセンターを活用してほしい」と話した。