経済産業省は27日、2030年の電源別発電コストを再検証した試算を公表し、原発は1キロワット時当たり少なくとも10・1円とした。11年に示した試算の8・9円から1円強引き上げた。火力や風力、太陽光など他の電源に比べると低水準で、コスト面で原発はなお優位であるとの見方を維持した。
経産省は試算も踏まえ、30年に目指すべき電源構成比率の政府案を28日に示す。原発比率は「20~22%」、再生可能エネルギーは「22~24%」とする方針だ。
原発のコストは、東京電力福島第1原発事故後に見直した新規制基準を反映させ、安全対策の費用を上積みした。
(共同通信)