「泡盛」世界文化遺産登録、県が協力 副知事派遣を検討


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 琉球料理と泡盛の世界無形文化遺産登録に向けて活動する世界遺産登録推進委員会(委員長・安田正昭琉球大学名誉教授)は27日、県庁に翁長雄志知事を訪ね、県民運動としての取り組みに県の支援を要請した。

翁長知事は「ここに泡盛あり、ここに琉球料理ありを内外に示せるよう、県も一緒に力を尽くす。ぜひ最短でいけるよう努力したい」と協力を表明した。
 安田委員長は「和食の世界遺産登録は国主導だったが、泡盛は県主体でいきたい。一定の期間がかかっても、皆が『わったむんどー』と共有できるような形で活動していく」と知事の支援に感謝した。
 推進委員会事務局によると、翁長知事は2月末の段階で名誉委員に就くことを受諾していた。今後、遺産登録に向けた機運作りとして、署名活動やシンポジウム開催、基金の設置といった運動を本格化させる。
 県の正式な支援表明を受け、推進委は近く首相官邸など関係省庁への報告も行う。官邸側は県を挙げた態勢を確認するため副知事の同行を求めているといい、知事は「どちらの副知事が泡盛に理解があるか検討しましょう」と答えた。