浦城つながり 広がる交流、12人来県


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「浦城」という共通の名前をきっかけに、沖縄を訪れた秋田県の一行ら。ガイドから浦添ようどれの説明を受ける=21日、浦添市仲間の浦添グスクようどれ館

 【浦添】「浦城」つながりで地域交流の輪が広がっている。浦添市の浦城(うらしろ)小学校PTA会長池原宏さん(43)は、秋田県五城目町で製造されている日本酒「浦城(うらじょう)」の愛飲家。

昨年9月、五城目町と隣接する八郎潟町の両町を訪れ現地のNPO法人「浦城の歴史を伝える会」と交流を深めたことをきっかけに21日、秋田からの一行12人が浦添市を訪れた。池原さんは「もっと地域を巻き込んでさらに交流を広げていきたい」と話している。
 秋田県の「浦城」は、八郎潟町にある城で、戦国時代に八郎潟町一帯を治めた三浦一族を城主とする。たまたま「浦城」という日本酒を池原さんがインターネットで知り、購入したのがきっかけだ。
 池原さんと同じ浦城小のPTA役員だった田港朝義さん(52)と2人で昨年9月秋田を訪れ、歓待を受けた。
 秋田からの一行は3泊4日の予定で来県した。21日、浦城小学校や浦添グスクを訪問し、浅野浦地区学習等供用施設などを見学、夜は「浦城」の日本酒と泡盛で交流を深めた。
 「浦城」の湧き水を利用した日本酒の商品化を企画・販売している、北島弘宇(こうう)さん(55)は「今回沖縄に行かないかと周りに呼び掛け、有志が集まり訪問が実現した。ほとんどが初めての沖縄。いろいろな文化の違いを感じる」と語った。
 NPO法人「浦城の歴史を伝える会」のメンバーで団長を務めた児玉亮さんは(60)は「お互いの地域おこしにつながれば、と期待している」と語った。
 少年野球にも父母会として関わっている池原さんは「今後、野球交流もできればいい」と話している。