FC琉球、逆転負け サッカーJ3第8節


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 サッカー明治安田J3のFC琉球は29日、首位のレノファ山口と山口県の維新百年記念公園陸上競技場で第8節を戦い、2点のリードを守れず3―4で逆転負けを喫した。琉球は2勝2分け4敗、勝ち点8。順位を一つ下げて8位になった。

 琉球は先制されたが、FW松尾昇悟、MF小幡純平のシュートで逆転。1点先行し、折り返した。
 後半5分、FW中山悟志も続き、3―1とリードを広げた。
 しかしその後、立て続けに点を奪われた。後半24分、同点にされると、試合終了間際にシュートのこぼれ球を押し込まれ、逆転を許した。観客は3817人だった。
 次節は町田ゼルビアと5月3日午後2時から、東京都町田市陸上競技場で戦う。

山口 6勝1敗(18)
4―3(1―2,3―1)
琉球 2勝2分け4敗(8)
▽得点者 【山】島屋2、福満、岸田【琉】松尾、小幡、中山

◆全体的に力負け
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 全体的に力負けだ。自分もDF出身なので選手に強く言った。誰が悪いとかではない。全体的な責任は僕にある。ポジティブに言えば、首位の山口にこういう戦い方が出来たので次からまたやり方を考えていきたい。

◆2点リード守れず/順位一つ落とし8位
 J3新加入ながら圧倒的な攻撃力で首位を走るレノファ山口を土俵際まで追い詰めたが、最後の最後でうっちゃられた。FC琉球は2点リードを奪いながら守備が踏ん張れず、逆転負け。薩川了洋監督は「3点取れたことは評価するが、4点取られたのはディフェンスが情けない」と悔しがった。
 前節3得点と好調な琉球攻撃陣が山口相手に爆発した。前半10分、先制を許したが同30分、FW松尾昇悟が、ミドルシュートで琉球移籍後初得点。これで追い付くと、同44分にMF小幡純平。「右サイドから良いパスが来たのでそのまま思い切り蹴りにいった」と左足で勝ち越し点を挙げた。
 後半の立ち上がりにはFW中山悟志が2戦連続となるゴールを挙げる。首位を破る“金星”まで残り40分。しかしここから、6試合で17得点を誇る山口の猛反撃が始まった。
 後半11分、24分に決められ、一気に同点。琉球は終盤、交代のカードを4枚切り、疲れの見えた守備陣のてこ入れを図ったが、勢い付いた山口を止められなかった。ロスタイムにシュートのこぼれ球を押し込まれ、劇的な大逆転を許した。
 中山は「試合の流れや時間帯に合わせて(戦術的に)何が最良の選択なのか、もっとじっくり考えていかないと。同じ失敗をしてはいけない」と悔しさを押し殺し、前を見据えた。