ノロら豊見城で祈願 由来まつり、那覇ハーリーを安全に


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五穀豊穣とハーリー大会の安全を祈願するノロたち=4月28日、豊見城城址公園内の豊見瀬嶽前

 【豊見城】豊見城市の豊見城城址公園内にある豊見瀬嶽前で4月26日、「第13回ハーリー由来まつり」(豊見城龍船協会主催)が催された。市民や関係者が参加し、豊かで平和な世の中を意味する「世果報」を願った。

 御嶽前で行われた神事では豊見城、根差部、嘉数、真玉橋の各字のノロや神人が五穀豊穣(ほうじょう)と那覇ハーリーの安全を祈願。那覇ハーリーに参加する那覇、泊、久米3地区や那覇爬龍(はりゅう)船振興会の関係者が「豊見城上い」でハーリー歌や空手演舞を披露した。
 那覇ハーリーで競漕する関係者らは、安全を祈願するノロや神人からお神酒を受け取り、飲み干した。
 沖縄のハーリーの始まりは南山王のおい汪応祖(わんおうそ)が中国で龍船を見て感動し、漫湖で船遊びをしたことに由来すると伝えられている。