有効求人倍率は0・79倍 復帰後の最高更新 沖縄ライカム開業で求人増


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 沖縄労働局が1日発表した3月の県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・01ポイント上昇の0・79倍で復帰後最高値を更新した。県統計課が発表した3月の完全失業率(原数値)は前年同月比0・3ポイント上昇の5・5%だった。有効求人倍率の復帰後最高値を更新したことについて、労働局は北中城村に開業した「イオンモール沖縄ライカム」の影響で中部地区の求人が増えていることも説明した。

 新規求人数は前年同月比12・3%(1029人)増の9423人で4カ月連続で増えた。産業別で増加幅が大きかったのは生活関連サービス・娯楽業が65・4%増、卸売・小売業が54・1%増、情報通信業が27・9%増などだった。
 完全失業者数は前年同月比3千人増の3万8千人。求職理由では「自己都合」が前年同月と同じ1万6千人で最も多かった。「学卒未就職者」や「新たに収入が必要」は1千人増えてともに4千人だった。
 労働局の待鳥浩二局長は有効求人倍率が復帰後最高値を更新したことについて「景気が回復し、観光業の伸びが大きい」と分析した。【琉球新報電子版】