ダンフォード氏、米軍トップ指名 辺野古移設、強硬推進か


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ジョセフ・ダンフォード氏

 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】オバマ米大統領は5日、米軍制服組トップのマーチン・デンプシー統合参謀本部議長(陸軍大将)の後任にジョセフ・ダンフォード海兵隊総司令官(海兵隊大将)を指名したと発表した。

統参議長は大統領と国防長官に軍事面の助言を与える。就任には上院の承認が必要となる。海兵隊総司令官であるダンフォード氏が就任すれば、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設を強硬に推進していくものとみられる。
 オバマ米大統領はホワイトハウスでの発表で、ダンフォード氏について「現場での経験に基づき率直な助言を与える能力は証明されている。実績のあるリーダーで、最も高い評価を得ている戦略的思想家だ」と強調した。中東の過激派組織「イスラム国」掃討や欧州の集団安全保障態勢の強化、アジア重視戦略の遂行など米軍の優先課題として挙げ、ダンフォード氏からの助言に期待すると述べた。