【アメリカ】「和食」の映画に出演 県出身シェフ上地勝也氏


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和食のドキュメンタリー映画「WASHOKU Beyond Sushi」に出演したロス日本食レストランの上地勝也氏=4月15日、ロサンゼルス

 日本の伝統の「和食」が、ユネスコの無形文化遺産に2013年に登録された。世界に広がりを見せる「和食」に焦点をあわせたドキュメンタリー映画「WASHOKU Beyond Sushi」(邦題―和食ドリーム)が4月10日、日米で公開された。

 沖縄出身でハリウッドのセレブリティーが訪れる日本食レストラン「Katsu―ya」グループの上地勝也氏も出演、家族の紹介などこれまで和食に携わった人生観が紹介された。
 海外で初めて握りずしを紹介し、ロサンゼルスで和食の普及に取り組んだ共同貿易会長の金井紀年氏(91)を中心に、京都や東京・銀座の老舗料亭や米国の有名和食店のオーナーシェフ、各界のエキスパートらが出演、和食普及の逸話や奥義を究めた神髄を語った。
 異国の食文化が、世界で認知された背景には、普及に人生を懸けた男たちの熱い物語がある。
 映画では、和食の境地を切り開いた現在までの道のりから、日本と米国の両国から見た和食の本質に迫った。
 映画には、世界的な食品会社の社長や超一級のシェフ、和食を研究する大学教授など、取材した60人を超える人が登場。インタービューでそれぞれが和食に対する信念、哲学、未来像を語った。
 監督を務めた東京在住のすずきじゅんいち氏は「和食の素晴らしさとその奥深さを知って、より健康的で充実した日々を送ってもらえれば、この映画を作ったかいがある」と話した。(当銘貞夫通信員)