セルラー増収増益 売上高6.9%増で最高


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沖縄セルラー電話の3月期決算

 沖縄セルラー電話(北川洋社長)は11日、2015年3月期の連結決算を発表した。通信料収入や光通信サービス契約数が順調に推移したことで、売上高に当たる営業収益は前期比6・9%増の595億8500万円と過去最高を更新した。

経費の増加を収入の伸びが上回り経常利益は同12・8%増の103億3100万円となり、3期連続の増収増益となった。
 主力である携帯電話サービスの契約数は2万1400件の純増で、3月末の総契約数は前年同期比3・5%増の62万7300件となった。解約率は前期より0・9ポイント低い0・52%と低位で推移。1件当たりの月間平均収入(ARPU=アープ)は4751円と前期より78円上昇した。モバイル通信料収入は359億8100万円と、前期を19億1100万円上回った。
 光通信サービス「ひかりちゅら」の契約回線数は1万2600件の純増で、3月末の累計回線数は前年同月比29・5%増の5万5400件となった。北川社長は「県内の光普及率はまだ低く、回線数を十分に伸ばしていける」と語った。一方、子会社の沖縄通信ネットワークで海底ケーブルの一部サービスで契約数が減少傾向にあり、設備の帳簿価額を回収可能額まで減額する3億400万円の減損処理を行った。
 期末配当金は当初予想の1株当たり42円を46円に上方修正する。年間配当では88円となり、前期実績より6円50銭の増配となる。16年3月期の連結業績については営業収益600億円、経常利益108億円と増収増益の予想を示した。