真のナポリピッツァ協会 県内初認定店「ピッツェリア・オンダ」


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真のナポリ協会の認定を受けたピッツェリア・オンダの鈴木学さん。認定証と認定店に与えられるロゴマークが店の目印だ=浦添市港川

 【浦添】イタリア政府公認の「真のナポリピッツァ協会」(本部・イタリア)の認定テストにこのほど、浦添市港川の「ピッツェリア オンダ」が合格し、県内初の認定店となった。

4月13日に東京で行われた「真のナポリピッツァ協会日本定期総会」で認定式が行われ、認定証が授与された。オーナーの鈴木学さん(39)は「受かるとは思っていなかったので、光栄に思う。一方で、トップクラスのピッツァを出しているという認定店としてのプライドと責任を強く感じる」と話している。
 ナポリピッツァとは、アンチョビーやオリーブといった具材はあくまでアクセントで生地を味わうのが特徴。「真のナポリピッツァ協会」は、イタリアのナポリに本部があり、伝統的技術の継承を目的としている団体で、全世界に認定店がある。国内で認定を受けているのは約60店舗で鈴木さんの店は世界で504番目の認定店となった。
 認定店となるための審査ではイタリア人の審査員が来店し、約4時間にわたり使っている小麦粉やチーズの産地のチェックをはじめ、生地の練り方や焼き方、釜の温度を左右するまきを並べる工程まで細かく採点されたという。
 かつてイタリアを旅した時に、本場のナポリピッツァを食べ日本の物と全く違うことに衝撃を受けた鈴木さん。そのころから認定店への夢を温めていた。
 塩や小麦粉、チーズだけでなく、カウンターの目の前にあるピッツァを焼く大きなまき釜もイタリアから取り寄せるほどのこだわりだ。
 味や評判が落ちると、認定証を剥奪されるという緊張感もあるとし「今後は観光客が『おいしいピッツァが沖縄にあるから行こう』と思ってもらえるよう、観光にもつなげていきたい」と抱負を語った。
 毎週水曜日は定休日となっている。