訪日客急増、55年ぶり黒字導く 日本人の海外旅行は減少


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 財務省が13日発表した2014年度の国際収支速報で、日本で訪日旅行者が支払ったお金から海外で日本人が使った金額を差し引いた「旅行収支」が55年ぶりに黒字になった。円安が進み、中国などから急増した訪日観光客の買い物が大きく伸びた一方、海外旅行する日本人が減ったためだ。

 旅行収支は昨年4月に、大阪万博で訪日客が増えた1970年7月以来、単月で黒字となった。その後、赤字に戻った月もあったが、10月以降は黒字が定着。春節の休暇で中国からの旅行者が急増した今年2月の黒字額は633億円で、単月として比較可能な96年以降で最大となった。
(共同通信)