琉球・名桜・ハワイ3大 研究連携で調印


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協定を結んだハワイ大のラスナー総長(前列左から2人目)と琉球大の大城肇学長(同右端)、名桜大の山里勝己学長(同左端)、イゲ・ハワイ州知事(同右から2人目)=12日(米ハワイ時間)、ハワイ州政府庁舎

 【ハワイ=島袋貞治】琉球大の大城肇学長と名桜大の山里勝己学長、ハワイ大のデービッド・ラスナー総長が12日、沖縄研究を中心に言語、観光、自然科学などさまざまな分野で連携するコンソーシアム(連合組織)協定を米ハワイ州政府庁舎で締結した。県系のデービッド・イゲ知事が見守る中、調印した。県系移民が多い南米の主要言語であるスペイン語、ポルトガル語のうちなーぐち(沖縄語)辞典の共同作成などを検討する。

 ハワイと沖縄は島しょ圏などの共通性がある。ハワイ大は琉球諸語など危機言語の研究が盛んで沖縄研究に関するさまざまな蓄積があることでも知られるが、複数大学間で連携することで単独では難しい研究などに取り組む狙いがある。
 大城、山里両学長は調印式で「若い世代への教育を協働していくことの効果に期待している」とあいさつ。ラスナー総長は「協力関係がさらに強化される」と期待し、イゲ知事は「ハワイ州と沖縄県の姉妹都市締結から30年を迎える中、締結は喜ばしい」と祝った。
英文へ→Universities in Okinawa and Hawaii agree partnership