マンゴスチン、小さな実に大喜び 県内での結実少なく


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 【うるま】うるま市天願の瀬良垣房子さん(55)の自宅の庭で、栽培していたマンゴスチンの実がなった。14日、木の手入れをしていた瀬良垣さんが見つけた。直径1・5センチほどのまだ小さな実だが、日本での栽培がうまくいっていないといわれる果実を目にした瀬良垣さんは「びっくりして震えてしまった」と喜びを表した。

 世界三大美果の一つとされ、「果物の王様」といわれるドリアンに対し、「果物の女王」ともいわれるマンゴスチン。東南アジア原産で、栽培には豊富な降雨量と高温な気候、水はけがよく栄養が豊かな土壌が必要だ。
 県内ではさまざまな熱帯果実が栽培されているが、マンゴスチンは成功例が少ない。2012年から海洋博公園熱帯ドリームセンターが栽培している。
 200坪の庭に「フィージャ」や「クロガキ」「アーモンド」などの珍しい植物の木々や、野菜や花を栽培し、動物を飼う瀬良垣さん。マンゴスチンは5年前に植木市で50センチの苗を購入した。
 クワの木の下に横に伸ばすようにして植えていたが、「まさか実がなるなんて夢にも思っていなかった」という。枝や葉に囲まれて実がなっていたといい「木の下だったこともあり、ちょうど環境が整ったのかもしれない」と話した。
 今後は経過をじっくり観察しながら育てる。「まず1個実がなったから、来年はたくさんなるかな?」と期待を込めた。

マンゴスチンの実
自宅の庭で栽培していたマンゴスチンの実の結実を喜ぶ瀬良垣房子さん=14日、うるま市天願