和紙素材でかりゆし 軽くて涼しく


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和紙素材のかりゆしウエアをPRするサンエー衣料部の糸数昌哉マネジャー(右)とパイプニットの瑞慶覧昭専務=18日、那覇市のサンエー那覇メインプレイス

 サンエー(宜野湾市、上地哲誠社長)は、通気性などに優れた和紙素材「Kami(かみ)」を使用したかりゆしウエアを5月初旬から県内のサンエー22店舗で販売している。

同素材のかりゆしウエアへの活用は初めて。着心地が軽く、吸放湿性にも優れ、冬に温かく、夏に涼しい特性を持つ。衣料品製造のパイプニット(うるま市、大坪武彦社長)と共同で製品化した。
 「Kami」は、王子ファイバー(東京)が天然和紙糸繊維の開発・供給、倉敷紡績(大阪)が織りや編み、染色加工を担って共同開発した。
 サンエーとパイプニットは昨年9月から開発に着手。和紙の素材感を生かしながら強度を保つために、倉敷紡績とも調整を重ね、かりゆしウエアに適した生地に仕上げた。家庭で洗濯、アイロンも可能。サンエー衣料部の糸数昌哉マネジャーは「和紙は不純物がなく、強度が高いのが特徴。関心が高く、売れ行きも好調だ」と話す。和紙素材のかりゆしウエアはフクギとイッペーの2柄でそれぞれ4色。2千枚の出荷を目指す。価格は税抜きで8300円。問い合わせは同社衣料部(電話)098(898)2240。