MICE施設、与那原・西原に 県、きょうにも決定


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 沖縄県が計画する2万人収容の大型MICE(企業の報奨旅行や国際会議など)施設について、県は20日までに、与那原町と西原町にまたがるマリンタウン地区を建設地として選定する方向で調整に入った。

21日にも翁長雄志知事を交えて三役で最終の絞り込み作業を行い、決定する見通し。上京中の翁長知事は20日、琉球新報社の取材に「その方向性で動いているが、最終決定ではない」と答え、帰任後に自ら判断する意向を示した。
 県はこれまでにMICEの建設候補地をマリンタウン地区と豊見城市豊崎地区の2カ所に絞り込み、5月中に決定する方針を表明していた。
 マリンタウン地区は県が運用開始を目指す2020年までに施設を整備できることや、建設用地の拡張性の高さなどが評価されたとみられる。MICE導入による経済波及効果で本島東海岸地域の振興につながることも重視した。当初は、宿泊施設がないことや那覇空港からのアクセスが課題とされていたが、今後の南風原与那原バイパスの開通で県が求める空港から30分圏内の課題を克服できる。
 MICE施設は与那原町・西原町のほか、豊見城市、那覇市、浦添市、宜野湾市も誘致していた。