イオン琉球、最高益 新出店や格安店効果


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 イオン琉球(坊池学社長)は20日、2015年2月期決算を発表した。新規出店やディスカウント店への業態転換の効果で、売上高に当たる営業収益は前期比2・2%増の691億1800万円で10期連続の増収となった。経常利益は同3・9%増の10億9400万円、純利益は同13・0%増の8億300万円の増収で、売上高、利益ともに過去最高を更新した。

 項目別の売上高は、衣料品で3・4%減の41億3200万円と前期を下回ったものの、構成比で8割近くを占める食品が2・8%増の518億7200万円と好調が続くなど、消費増税に伴う買い控えの影響も小幅にとどまった。
 昨年10月に免税制度が改正されたことを受け、外国人観光客への対応としてイオン全5店に免税カウンターを設置。月別の免税売り上げが2月には昨年10月の2倍に達するなど右肩上がりに伸長しており、イオン5店舗の売上高の約5%を占めた。
 16年2月期の業績予想について、4月に開業したイオンモール沖縄ライカムの核店舗となる総合スーパー「イオンライカム店」の出店効果により、売上高が782億3100万円と13・2%の大幅な伸びを見込む。一方で、創業費用も発生することから経常利益は7億8500万円、純利益は4億3300万円と増収減益の見通しを示した。