県内の植物資源情報、琉大がデータベース 産学共同開発に活用


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 琉球大学(大城肇学長)はこのほど、県内の植物資源に関する情報をまとめたデータベースを構築した。産学の連携を強化することが目的で、植物資源を活用した食品や薬品などの開発を目指している。大学と企業間の共同研究を促すために、ベンチャー企業が盛んな京都府内で活動する「京都シニアベンチャークラブ連合会」とも連携する。

連合会の人脈や経験を生かして全国各地の企業とのマッチングを狙う。
 データベースには県内の植物667種が登録されており、6月中にインターネットで一般公開される予定だ。植物の特徴や薬用効果などの情報を得ることができる。県内の植物資源の情報を取得しやすくすることで、産学間の事業展開を促進する。
 京都シニアベンチャークラブ連合会との連携は、大学と企業間の共同研究だけでなく、商品を開発した後に販路を県内にとどまらず全国に広げることも期待されている。
 琉大総合企画戦略部の大濱善秀部長は「琉大が地域の経済発展に貢献したいという一つの取り組みとして見てほしい」と意義を語った。

※注:大濱善秀氏の「濱」は、右側がウカンムリに「眉」の目が「貝」

英文へ→University of the Ryukyus creates database of botanical resources to encourage academic/industrial cooperation