漁業・養殖生産が最低水準 水産白書、環境変動で


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 政府は22日、2014年度の「水産白書(水産の動向)」を閣議決定した。13年の漁業・養殖業の国内生産は12年に比べて2%減少し、479万トンになったと報告した。東日本大震災があった11年を除き、1956年以来、最低だった。84年をピークに減少傾向が続いており、歯止めがかかっていない。

 白書では「資源量の変動だけでなく、温暖化など環境変動による漁場の変化が大きな要因」と指摘。漁業経営体の減少も影響しているという。
 14年の漁業就業者数は17万3030人で、前年比4%減少。一方、新規就業者は08年以降、ほぼ横ばいで推移し、13年は1790人だった。
(共同通信)