「香育」で感性、環境意識育む 県内で6年ぶり授業


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 【恩納】村立仲泊小学校(冨名腰朝勇校長)は19日、アロマ総合専門店「アロマテラピーかふ~」(那覇市)の真栄城かおり、當眞ふさえ両代表を招き、香りを通して豊かな感性や自然環境保護の意識を育む「香育(こういく)」の授業を4年生21人に行った。

 5月19日は香育の日。2人は「公益社団法人日本アロマ環境協会」の認定アロマテラピーインストラクターで、協会によると県内で学校香育が実施されるのは6年ぶり2回目。協会は2001年から全国約700校で同様の授業を行っている。
 授業では香りと生活を結び付け、香りがないと食品の味が分かりにくくなることや、植物の香りに引き付けられた動物を介して植物が受粉していくことなどを紹介した。
 児童らはラベンダーやオレンジなど、植物から天然素材を抽出した香りのもとである精油(エッセンシャルオイル)を嗅いで「いい匂い」「ちょっと濃い」などの感想を述べ合った。次に精油のもとである実際の植物の香りも嗅ぎ、香りが自然の中から生まれていることを実感した。
 冨着日和さん(9)は「レモンの匂いが一番好きだった。香りにもいろいろあることをお母さんにも説明したい」と話した。
 授業の後半では精油を使った香りサシュ(匂い袋)を作った。山城勇人君(9)は「(本物の)オレンジと精油の匂いは違った。サシュは家の机に飾りたい」と楽しんでいた。

果物の香りを交互に嗅ぎ、感想を述べ合う児童=19日、恩納村立仲泊小学校
精油と実際の果物を手にしながら香りの説明をする「アロマテラピーかふ~」の真栄城かおり代表