【中国】赤瓦で沖縄PR 上海で世界観光博、商談活況


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上海世界観光博覧会の沖縄県のブースに集まる参加者ら=7日、上海博覧中心

 上海世界観光博覧会が5月7日から10日、上海の中心地、静安区にある上海博覧中心で開かれた。沖縄県のブースは赤瓦をあしらい、ゆるキャラのマハエちゃんが描かれ、他の国や地域と異なった沖縄らしいデザインで、常にたくさんの来場者で盛り上がりを見せた。

 ブース内ではスタッフがパンフレットを用いて沖縄観光の概要などを説明し、来場者はスタッフの説明に熱心に耳を傾けていた。
 期間中、上海市内の別の会場では、中国国内の旅行社向けに沖縄観光セミナーが開かれ、沖縄観光コンベンションビューローのスタッフが沖縄観光の魅力や楽しみ方などを説明した。
 セミナーの後、商談会も行われ、中国側の旅行社と沖縄から参加した旅行社とホテル、合わせて30社以上が商談に臨み、各社にとって収穫の多い商談会となっていた。
 商談会に参加していた、中国の旅行社・同程国際旅行社で働く朱海銀さんは「中国人旅行者はとにかく安いツアーに参加し、現地での買い物には惜しみなく金を使おうと考えている人が多い。ただ中国人旅行者の行動も多様化しつつあり、単に観光地を巡るだけではなく、地元の人たちとの触れ合いも求めるようになっている」と話した。
 中国人観光客の購買意欲を表す「爆買」といわれる造語も生まれるなど、中国人観光客に対しての関心が高まりつつある。ただ朱さんの言うように、今後は中国人旅行者の行動も多様化すると考えられる。観光立県である沖縄は、隣国の巨大な観光マーケットの動向を分析し、刻々と変化するニーズに素早く対応し、アプローチしていくことが求められる。(小谷良太通信員)