【中国時報】位置監視装置の搭載を呼び掛け 台湾はえ縄漁船へ


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 南方澳のはえ縄漁船15隻が5月21日、台湾東方の海域で水産庁の巡視船に退去を命じられたことを受け、22日、海巡署は漁船の保護のため巡視船2隻を派遣した。同署では漁船のVMS(漁船位置監視装置)の搭載率が低いことを指摘しており、早期の搭載をと呼び掛けている。
 蘇澳漁協の統計によると、400隻のはえ縄漁船の内、VMSを搭載しているのは160隻。漁協関係者は、近年は漁獲も振るわず、燃料費も値上がりしている。搭載には政府の搭載と通信に関する全額補助が必要だと訴えている。漁業署では2005年から、VMSの搭載を呼び掛け、1件の搭載に5万4千元(約20万円)の補助金と1年間の通信費を補助し、漁民の負担を大幅に軽減してきた。しかし同署の予算にも限りがあるとして、補助金は今年から半額に減額されている。