【中国時報】故宮博物院の改修工事で汚職 現閣僚聴取も視野


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 調査局の台北市調査処と台北市の士林地検署は5月22日、捜査員約60名を動員し、故宮博物院の改築工事に関する汚職疑惑で、同院と同院前主任秘書らの自宅、事務所などを家宅捜索した。2004年から、同院では公共スペースや展示の動線、周辺環境の整備などに関する大規模な改築工事が行ったが、この際、不正な入札が行われ、特定の建築業者が落札するように操作された疑い。千件余の追加工事に掛かった費用の行方も不明となっている。
 改築工事の予算は、本来約6億元(約22億円)だったが、公開された公文書には追加工事の内容や金額が記載されていなかった。当局では追加工事の費用の総額は2億元(約7億2千万円)に上ると見ており、当時院長を務めていた現教育部長(文科相)の事情聴取も視野にいれて、捜査を進めている。