再生資源の輸出好調 4品目で額最高


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再生資源品目別輸出額推移

 中国を中心としたアジア諸国の経済成長に伴う資源需要の増加で、県からの金属くずなどの再生資源の輸出が増加傾向にある。2014年は主要再生資源5品目のうち、鉄鋼くず、アルミニウムくず、古紙、プラスチックくずの4品目で輸出額が過去最高を記録。

鉄鋼くずを除く3品目は数量も過去最高となった。沖縄地区税関が25日発表した。
 今後の輸出見通しについて業界は、中国の景気縮小が懸念されるとしながらも、日本の金属やプラスチックくずは不純物が少なく良質で人気があることや、アジアの需要が依然として高く、買い取り条件も良いことなどを挙げ、総じて好調に推移するとみている。
 金属くずの14年の輸出量・額は、建設現場や自動車解体から発生する鉄鋼くずが4万4293トンで20億7100万円。飲料缶などから出たアルミニウムくずが1606トンで2億4千万円。電線や家電から出る銅くずは2368トンで4億5600万円だった。
 一般家庭や事業所などから出される新聞や雑誌などの古紙は12万8775トンで23億3600万円。数量は11年連続で増加した。
 ペットボトルや使用済みの冷蔵庫などから取り出したプラスチックくずは7103トンで3億3700万円だった。