鹿銀沖縄支店、9月28日開設 12人体制、事務所も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 鹿児島市に本店を構える鹿児島銀行(上村基宏頭取)は29日、個人、法人向けの融資業務などを担う沖縄支店と企業同士のマッチング支援などを展開する沖縄事務所を、9月28日に開設すると正式に発表した。支店の場所は那覇市銘苅1丁目のマンション「ハピネス新都心2」の1階部分。事務所は支店内に設置する。人員は12人体制を敷き、そのうち2人は事務所業務を兼務する。

 支店面積は316平方メートル。駐車場は14台を完備する。金融業務のほか、為替と預金業務も行う。投資信託や保険などの預かり資産、外為業務の取り扱いはない。窓口業務は午前9時~午後3時まで。個人ローンに関する相談のみを受け付ける土日祝日は午前9時~午後5時まで。現金自動預払機(ATM)は1台設置する。
 事務所は平日午前9時~午後3時に窓口業務を実施する。鹿児島や宮崎、熊本などの鹿銀の取引先と県内企業とのビジネスマッチングを推進するほか、那覇空港の国際物流ハブ事業を活用する企業の支援もする。
 29日午前、あいさつで沖縄銀行と琉球銀行を訪ねた上村頭取は、取材に対し「私たちとしてはまず個人向け融資をやりたい。焦らず営業を進めていく」と話した。沖縄経済については「観光客が年間700万人で、鹿児島はその半分以下。人手不足も出ているようで、うらやましい限りだ。那覇市にはビルも多く集積度が高い。活気が伝わる」と印象を語った。

鹿児島銀行が沖縄支店と沖縄事務所を出店するマンション「ハピネス新都心2」。1階部分に入居する=29日、那覇市銘苅
上村基宏頭取