豊年祈願、子どもが主役 「ミーミンメー」三線に乗せ


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 【南城】南城市大里字古堅(上原良三区長)は、豊年祭「ミーミンメー」を恒例の開催日を変更して、主役の子どもたちが参加できる日曜日に合わせて24日に開催した。
 旧歴の4月1日が従来の豊年祭の日となっているが、ことしは月曜の平日に当たり、学校で子どもたちが参加できないことから、一番近い日曜日の実施となった。

その代わり、祈願行事は先の旧歴の日に済ませた。
 小雨が降り、集落の本家・照屋家中庭で大勢の区民が見守る中、法被姿の園児らによるミーミンメーの踊りや、青年による棒術の演技が披露された。公民館裏のお宮へ「弥勒(みろく)」を先頭に子どもらがそろって上がり、踊りを演じた。
 園児たちは5円玉付きの銭鳴棒(ジンナーク)を持って「フルギンヌシマヤクガニドウルサガテ ウリガアガイネミルクユガフ」と、地謡三線の曲に乗せて踊って、豊年を祈願した。
 公民館前中庭でも、園児や青年たちが踊りと棒術を繰り広げた後、弥勒を囲んで区民もカチャーシーを楽しんだ。
 あいにくの雨で、いつもなら「豊年」「金聲玉振」と染め込まれた2本の旗頭を先頭に、「弥勒」が子どもたちを携えて遊び庭から遊び毛へと区内を練り歩く道ジュネーを見ることができず、残念がる声も上がった。
(知花幸栄通信員)

上原区長の道案内で弥勒を先頭にお宮への階段を上る園児ら=南城市大里字古堅
豊年祭「ミーミンメー」で懸命に踊る児童たち=南城市大里字古堅のお宮前広場