友達と「いただきます」 沖縄市、2幼稚園で給食提供


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友達と一緒においしそうに給食を食べる比屋根幼稚園の園児たち=5月22日、沖縄市立比屋根幼稚園

 【沖縄】沖縄市(桑江朝千夫市長)は、幼児の食育や子育て支援を図るため、5月11日から沖縄市立比屋根幼稚園と泡瀬幼稚園の2園をモデル園として給食サービスの提供を開始している。

桑江市長は5月22日、比屋根幼稚園の5歳児クラスを訪ねて、給食現場を視察した。
 この日の献立はハヤシライスと麦ご飯、ヒジキのあえ物、ゆでたトウモロコシの4品。子どもたちは、トレーを持って列に並び、料理が盛られた皿を先生から受け取って席に着いた。全員そろって手を合わせ、「おいしい給食いただきます」と元気な声であいさつしてご飯を食べた。
 ミルクを一気飲みしてご飯もお代わりした中村芽依莉(めいり)ちゃん(5)は「お母さんの手料理もおいしいけど、友達と一緒に食べる給食もおいしい」と笑顔で話した。
 同市立幼稚園の給食費は現在、月額2520円。給食は週5日のうち4日間提供して、残り1日は家からの弁当で対応する。市はモデル園での運営を参考にして、給食を提供する園の拡充を検討する。桑江市長は「今後も予算を確保して拡大できるように取り組みたい」と意気込みを語った。
 「こどものまち宣言」をする沖縄市は本年度から、市立幼稚園の預かり保育の時間を午後6時半まで延長するなど、子育て支援に向けた環境整備に力を入れている。