大同火災、保険料10%値上げ 自動車と火災


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 大同火災海上保険(那覇市、上間優社長)は4日、自動車保険料を10月以降の更新・新規から平均で10%前後引き上げると発表した。大幅値上げは7年ぶり。

損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構(東京)による「沖縄料率」の参考純率の改定に伴い実施する。保有台数や観光客の増加に伴う交通量の増加で事故が増え、支払い保険金が高止まりしていることが背景にある。大手を含め県内で営業展開する各社も、沖縄の保険料について値上げを実施する。
 火災保険についても、台風被害による参考純率の改定を受け10月以降の更新・新規から10%前後引き上げる。同社は7~8月、営業担当の説明やハガキ通知で周知を進める。自動車保険については各種割引制度も合わせ提案する。
 大同火災の自動車保険契約者のうち、約9割が引き上げ対象となる。事故率の高さを理由に、年代別では70歳以上と30歳未満、車種別では軽四輪自動車が大幅に上がる見込みだ。「組み合わせによっては20%近く上がる契約者もいる」(担当者)という。同社の平均的な年間保険料は3万6700円程度のため、平均で3500円ほど値上げする見通し。