米軍、一般開放イベントで本物の銃展示 普天間飛行場内


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フライトライン・フェアで展示された銃=7日、宜野湾市の米軍普天間飛行場内

 【宜野湾】在沖米海兵隊が6、7の両日、宜野湾市の米軍普天間飛行場の一部施設を一般開放して行った「フライトライン・フェア」で、本物の銃が展示され、来場者が触ることができる一角が設けられた。県平和委員会は銃刀法や日米地位協定に違反する可能性を指摘し、批判した。

 展示会場では来場者が銃を興味深げに触ったり、海兵隊員に動作の方法を習ったりしていた。幼児が銃に触れる姿も見られた。
 実弾は入っていなかったものの、触って動かせるようになっており、来場者が銃の安全装置の部分を動かすと、近くにいた米兵が駆け付け、動かした部分を元に戻す場面もあった。
 現場で説明していた陸軍の担当者は「本物だが、安全にした状態だ」と説明した。
 県平和委員会の大久保康裕事務局長は「銃の展示については横須賀基地で問題となり、神奈川では現在再審査請求をして係争中だ。銃を自分の支配下に置いて所持しなければいけないという銃刀法や国内法を尊重するという地位協定違反に当たる可能性がある。最近は本物の銃の展示はしていなかった」と指摘した。
 その上で「銃を子どもに触らせることは武器に対する怖さをまひさせてしまう一種の思想攻撃だ。軍隊が行うことはいろいろな面で作戦であり、そもそも一般開放は情報戦略の一つだ」と批判した。
 フライトライン・フェアでは所属する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイや嘉手納基地所属のF15戦闘機なども展示され、来場者が戦闘機に乗る姿も確認できた。