水産庁は11日、ロシアの排他的経済水域(EEZ)で日本の漁船が捕獲するロシア系サケ、マスの2015年の漁獲割当量を、前年比約7割減の1961.75トン(前年は6630トン)にすることでロシア側と妥結したと発表した。
割当量などをめぐる両国の主張の隔たりが大きく交渉が長引き、操業期間が前年の2カ月から1カ月に減ったため。日本の漁業者にとっては極めて厳しい事態になった。
ロシア下院は10日、自国のEEZ内で日本やロシアの漁船が行っているサケ・マスの流し網漁を来年1月から禁止する法案を可決した。ロシア側の資源保護強化も影響したとみられる。
(共同通信)