OCVB人事 平良氏を会長選出へ 県案、全会一致見ず


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(左から)平良朝敬氏、嘉手苅孝夫氏、譜久山健氏

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は11日、定時評議員会を那覇市の県市町村自治会館で開き、任期満了に伴う新たな理事27人を選任した。県が提示した人事案について全会一致を見ず、評議員10人による採決に持ち込まれた。

焦点となっていた前かりゆし最高経営責任者の平良朝敬氏(60)の理事選任は、賛成多数で承認された。17日にも開かれる理事会を経て平良氏が新会長に選出される見通しとなった。
 上原良幸会長、内間仁春常務は次の理事には含まれず、今季限りでの退任が決まった。県は新たな常務理事に、前琉薬執行役員業務システム部長の譜久山健氏(50)を外部登用する方針。空席となっている専務理事には、県からOCVB参与に出向している嘉手苅孝夫氏(55)を充てる。
 評議員会は非公開で行われた。平良氏を次期会長に起用する翁長県政の方針をめぐっては、上原会長が手続きなどに疑問を呈すなどこれまでに波紋を広げ、会議でも一部の評議員から不満の声が上がった。
 次回以降に結論を持ち越すことも議論されたが「政争の具にすべきではない。この状態を早めに終わらせなければならない」などの意見があり、多数決で決める運びとなった。採決は挙手で行い、理事候補を1人ずつ諮った。平良氏については賛成8、反対2の結果となった模様だ。
 評議員会後、上原会長は報道陣に「選ばれた人たちに頑張ってもらいたい」と述べた。