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思い出ありがとう 宮古高等女学校、同窓会活動に幕

乾杯して母校の創立80周年を祝い、同窓会活動の節目をかみしめる参加者ら=10日、ホテルアトールエメラルド宮古島

 【宮古島】宮古高校の前身の一つで、戦前は宮古唯一の女子中等教育機関だった県立宮古高等女学校の創立80周年記念式典が10日、宮古島市で開かれた。会員の高齢化などから、式典を最後に同窓会活動を終えることが報告された。

島内外から参加した約110人の同窓生らは学生時代や戦中戦後の激動の時代を涙ながらに振り返り、今後の互いの健康を誓った。
 宮古高等女学校は1936年に開校。戦後の学制改革により宮古女子高等学校に改められた上で、54年宮古高に併合され、解消された。
 式典で宮高女・女子高同窓会の徳嶺恵美子副会長は同窓会活動の終了を報告し「一抹の寂しさはあるが、半面、よく最後まで頑張ったという安堵(あんど)感と感謝の気持ち」とあいさつ。長年同窓会に貢献してきた先輩に謝意を示した上で「今後もそれぞれが置かれた場所で花を咲かせよう」と呼び掛けた。
 式典では懐かしの校歌を歌ったほか、続いて開かれた祝賀会では、同窓生らによる余興や、創立60周年時に9期生が披露したという校歌遊戯の映像が上映され、往時をしのんだ。
 在沖宮高女・女子高同窓会の稲福マツ子元会長は「憧れだった白い1本線のセーラー服をまとい黒い革靴で、校門をくぐった時の印象はまだ脳裏に残っている」と懐かしんだ。
 その上で「私たちは戦前戦後の激変期を必死にたくましく生き抜き、青春時代を謳歌(おうか)することはなかった。だから、今が青春。同窓生の友情の絆を大切に、すてきな青春を求めよう」と語った。
 参加者で一番年長だった2期生の藤村きみさん(91)は「久しぶりの面々に胸がいっぱい。同窓会活動は終わるが、これからもいろんなつながりがあると思う」と言葉を詰まらせながら話した。
 現役役員に対し花束が贈られ、長年の労をねぎらった。