【糸満・八重瀬】各地でハーレーが行われる旧暦5月4日(ユッカヌヒー)の19日を前に13日早朝、糸満市糸満の拝所・山巓毛(さんてぃんもう)と八重瀬町港川では、ハーレーの季節到来を告げる鉦(かね)の音が夜明け前の空に高らかと響き渡った。
山巓毛では午前5時すぎ、糸満ハーレー行事実行委員長の金城宏糸満漁協組合長(73)が、鉦を町中に響かせた。糸満の古い3集落の伝統的なハーレーギン(衣装)のうち、ことしは新島の紅白衣装を身にまとい「若者たちには互いに競い合って、行事を盛り上げてほしい」と期待を込めた。
港川では午前5時から鉦打ちが始まり、子どもたちが鉦を打ち鳴らし集落を回った。鉦打ちはハーレー前日の18日まで毎日行われる。初日は小学生ら7人が参加した。「全然眠くない」と元気いっぱいの上原大聖君=具志頭小6年=は「本番では1番になりたい」と意気込んだ。港川ハーレーは19日午前7時半から御願ハーレーが始まる。