直木賞作家の高橋治さんが死去 「風の盆恋歌」がベストセラー


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死去した高橋治さん

 小説「風の盆恋歌」や「秘伝」で知られる直木賞作家の高橋治(たかはし・おさむ)さんが13日午前8時16分、肺炎のため死去した。86歳。

 1953年に松竹に入社し、小津安二郎監督「東京物語」などの助監督を経て映画監督としてデビュー。65年に退社した後は、演劇作品の作・演出を手掛けた。
 シベリア出兵をテーマにした記録文学「派兵」や、小津監督の作品と人生を描いた「絢爛たる影絵」などを執筆。年老いた釣り師2人が秘術を尽くして巨魚に挑む「秘伝」で84年に直木賞を受賞した。
 富山市八尾町の「おわら風の盆」に材を取った恋愛小説「風の盆恋歌」(85年)がベストセラーに。
(共同通信)