三菱東京UFJ銀行が、東京市場で国内初となる人民元建て債券を機関投資家向けに発行することが18日、分かった。日中財政当局間の対話が再開され、金融面での協力推進が打ち出されたことから発行の環境が整ったと判断。中国に進出する日本企業の人民元調達が容易になる。
人民元債は英国やシンガポールなどが国内で既に発行している。日本は、沖縄県・尖閣諸島問題などによる関係悪化で出遅れていたが、中国は人民元を国際的な通貨に成長させることを目指して人民元債に絡む規制を緩和しており、金融面での関係改善が先行する。
人民元債は3億5千万元(約70億円)で今月24日の発行を予定。
(共同通信)