経団連が19日発表した2015年春闘の賃金回答の最終集計結果によると、大企業の賃上げ回答額(加重平均)は前年を865円上回る8235円となった。1998年以来、17年ぶりに8千円を超えた。アップ率は2.52%で、2年連続で2%を超えた。
好調な業績を背景に、企業がベースアップ(ベア)の実施を拡大し、全体を押し上げた。政府が経済界に賃上げを要請した「官製春闘」が後押しした。
中小企業の集計結果は7月に公表予定。経団連は「大手の賃上げの動きは、中小にも波及が期待できる」としている。
調査対象は21業種の大手企業249社で、平均金額が判明した116社を集計。
(共同通信)