【フランス】美しい沖縄の海紹介 伊東さん写真 ユネスコで展示


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 水中写真の芸術家として世界的に活躍している伊東昭義さんの作品が1日から12日まで、パリのユネスコ本部で展示された。今回の展示作品は大部分が沖縄の海。美しい沖縄の海の世界がユネスコで紹介されたと言える。

 きっかけは2012年。パリの国立ポルトドレ水族館で開催された伊東さんの作品に魅了された館長のミッシェル・イニエット氏がユネスコに推薦した。その後、ユネスコ政府間内海洋学委員会主導の“ワールドオーシャンズデイ(世界海洋デー)”の招請アーティストとして異例の展示が許可された。
 8日に行われた世界海洋デーの記者会見やレセプションには、世界195カ国から各国の要人、アーティスト、海洋学者ら1200人が出席した。レセプションの間、伊東さんは質問と賛辞の嵐を受けていた。これを受けて伊東さんは「自らの芸術作品でその美しさや素晴らしさを表現することを通し、現在危機にひんしている海を救う啓蒙活動の一端を担え、今までの活動が報われた」と語った。
 さらに「海には地上にある全ての色彩がそろっていた。そんな身震いするような感動を与えてくれたのが沖縄の海だった。沖縄の海には本当に感謝している」と語る伊東さん。その活動は作品制作のみならず、子どもたちに海中の美しさを感じてもらうために、教育巡回展と称して無償で作品を貸し出している。伊東さんのホームページは、http://www.ito-art.com/index.php#
(大城洋子通信員)