故ワイツゼッカー氏の銘板整備 名護市の名桜大


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故ワイツゼッカー元ドイツ大統領が植樹したヒカンザクラの前に設けられた銘板。関係者らが完成を祝った=22日、名護市の名桜大

 【名護】名護市の名桜大は、元ドイツ大統領の故ワイツゼッカー氏が植樹したヒカンザクラと同大での講話の中で述べた平和へのメッセージを記した新たな銘板を完成させた。22日、大学の中庭で除幕式があり、参加者らは23日の「慰霊の日」を前に同大の基本理念とする「平和」への願いをあらためて確認した。

 ワイツゼッカー氏は1999年4月、同大の開学5周年事業の一環として催したティーチインのため来沖。沖縄の未来をテーマに講話し、ヒカンザクラを植樹した。これまでは木製の銘板だったが、老朽化したことから石材で新たに整備し直した。
 除幕式には故東江康治同大名誉学長の兄で、米陸軍の通訳として沖縄戦に参戦した米国在のフランク・ヒガシさん(96)=名護市出身=も参加した。【琉球新報電子版】
英文へ→Plaque bearing Mr Weizsäcker’s peace message unveiled at Meio University