電力9社、脱原発提案相次ぐ 株主総会、再稼働方針懸念


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 東京電力など原発を保有する大手電力9社は25日、一斉に株主総会を開いた。脱原発に絡む事前の株主提案が9社全てに出された。政府は安全が確認された原発は再稼働させる方針だが、株主は強い懸念を示した形だ。各社は来春の電力小売り自由化を控え、競争激化に備えた新たな経営戦略も提示した。

 政府が30年に原発による発電割合を「20~22%」と示してから、初の株主総会。九州電力川内原発1号機は今夏の再稼働が見込まれている。
 純損益の赤字が続き、今月に電気料金を値上げした関西電力の森詳介会長は「誠に申し訳ない」と謝罪。原発再稼働については、九電が「一日も早く」と強調した。
(共同通信)