ロートと琉大の研究拠点が開設 産業振興に期待


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再生医療研究センター開設式でテープカットをする関係者=28日、西原町の琉球大学医学部内

 有効な治療が確立されていない内臓疾患などの治療薬開発を目指す「再生医療研究センター」の開所式が28日、琉球大学(大城肇学長)の医学部内で開かれた。脂肪由来の幹細胞をロート製薬と琉大が共同研究し、人材育成や産業化推進も期待される。

 施設はロート製薬が建設費用を負担し、県の先端医療産業開発拠点形成事業で整備された研究設備がある。松下正之医学部長は「安全な再生医療細胞を供給し、県内医療機関などと連携して優れた再生医療を実用化していく」と述べた。
 翁長雄志知事の代読で浦崎唯昭副知事は「県内産業振興に大きく寄与すると確信している」とあいさつ。ロート製薬の山田邦雄会長兼最高経営責任者(CEO)は「健康長寿日本一の沖縄から世界に向けて発信していきたい」と意気込んだ。