ギリシャ、銀行営業停止へ 預金流出食い止め


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 【アテネ共同】財政危機に陥っているギリシャのチプラス首相は28日夜、テレビ演説し、銀行に資本規制を導入すると発表した。預金の流出を食い止めるため、29日から国内の銀行の営業を当面の間停止する見通し。欧州連合(EU)が延長を拒否している金融支援の期限が30日に迫り、デフォルト(債務不履行)懸念が高まる中、資金繰りに窮したギリシャは預金凍結に追い込まれた。

 ギリシャを震源とする欧州債務危機が2009年に表面化後、資本規制を導入するのはキプロスに続き2カ国目。混迷を極めれば欧州経済に大きな打撃となるだけに、EUは危機の波及食い止め策を図る必要に迫られた。
(共同通信)