【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画で30日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議していた市民2人がそれぞれ県警と米軍警備員に拘束された。
この日は午前6時半ごろから約40人が抗議していたが、午前7時半ごろ男性1人が「署員に暴力行為を働いた」として、公務執行妨害の疑いで県警に拘束され、名護署に移送された。
また同時刻にゲート内に入ったとして、別の男性が刑事特別法違反の疑いで米軍警備員に拘束された。正午現在、2人は名護署で取り調べを受けている。
市民らは「不当拘束許さないぞ」「仲間を返せ」と抗議し、歩道に囲い込もうとする警察官と激しくぶつかり合う様子が見られた。
一方、同日午前の辺野古海上では沖縄防衛局が海底ボーリング(掘削)調査を行うスパット台船3基と大型クレーン船1基による作業を続けた。海上で抗議する市民らは船3隻とカヌー18艇で中止を訴えた。浮具(フロート)を乗り越えてカヌーで抗議した15人が海上保安庁のゴムボートに一時拘束され、強制的に排除された。【琉球新報電子版】