【ワシントン、ブリュッセル共同】国際通貨基金(IMF)は6月30日(日本時間7月1日)、財政危機に陥ったギリシャに対する融資16億ユーロ(約2200億円)が返済されなかったと発表した。同日が返済期限だった。IMFはギリシャを「延滞国」とし、事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥った。同国に対する欧州連合(EU)側の金融支援は1日失効した。2010年以来続いてきた支援がなくなり、ギリシャ財政は破綻の瀬戸際に追い込まれた。
IMFは声明でギリシャから返済期限の延期要請を受け取ったことを明らかにし「債務が完済されるまで新たな資金援助は実施しない」と表明した。
(共同通信)