台湾、第4原発の建設凍結 劣化防止措置が完了


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台湾電力第4原発=2014年2月、新北市貢寮(共同)

 【台北共同】台湾公営の台湾電力が台北郊外で計画していた第4原発の建設が1日、正式に凍結された。完成間近だったが、反原発世論の高まりを受けて昨年4月に政府が建設凍結を決め、各機器に劣化防止措置を施す作業を続けていた。

 来年1月の総統選で政権交代の可能性が出ている野党、民主進歩党の蔡英文主席は同原発の建設中止を求めており、運転に向けた作業が再開するめどは立たない。
 台湾電力は凍結期間を3年と見積り、計34億台湾元(約135億円)をかけて機器を維持する予定だが、建設中止を求める市民団体は「無駄遣い」だと批判している。
(共同通信)