106人躍動のダンス 沖縄ラブジャンクス


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 ダウン症のある県内の子どもや若者たちでつくるエンターテインメントチーム「沖縄ラブジャンクス」による初の主催公演「NO LIMIT」が6月21日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。

ヒップホップやポップの軽快なリズムに乗って、総勢106人が躍動感あふれるダンスを披露した。
 会場には全419席を埋める来場者が訪れた。ブレークダンスや即興の掛け合いと多彩な場面が繰り広げられ、会場から終始熱い声援が送られた。
 沖縄ラブジャンクスは、NPO法人トイボックス(本部・大阪)が運営し、踊る楽しさと表現することの素晴らしさを知ってほしいと2012年3月から定期練習を始めている。
 これまで、女性のフットサル大会「ダイモンカップ」など各イベントでダンスを披露した経験はあったが、主催公演は初めて。今公演には県内から35人、東京都や大阪府にもある同様のチームから71人が出演した。
 沖縄ラブジャンクスのメンバー、大城由都(ゆうと)さん(20)の演舞に母親の清美さん(55)は「ダンスが自分をアピールする機会になり、自信につながっている」と感想を語った。「幼いころからダンスが好きだったが、練習が外出する機会にもなっている」と実感を込め「ライブの成功は、インストラクターの方々の粘り強い指導のおかげ」と感謝していた。
 沖縄ラブジャンクスは、現在チームメンバーを募集している。問い合わせはトイボックス(電話)06(6543)4770。

多彩な演目で、躍動感あふれるダンスを披露した沖縄ラブジャンクスのメンバー=21日、那覇市のパレット市民劇場(仲宗根誠さん提供)
子どもたちのダンスに大きな拍手を送る観客=6月21日、パレット市民劇場(仲宗根誠さん提供)